Ver.2.1.2(2021年4月11日リリース)からVer.2.2.0(2022年3月28日リリース)への追加変更事項には以下のものがあります。

新機能・追加機能

構造格子ファイル読み込み時にノードをマージするオプションをコマンドラインの--split-to-conformal-blocksに追加

コマンドライン(qmc)の--split-to-conformal-blocksコマンドに--mergeオプションを追加しました。これが指定されている時、マルチブロック構造格子の読み込み時に、ブロック間の境界面に位置するノードをマージします。

Split Surface ZonesにSplit by Regionオプションを追加

Edit → Split Surface Zones にSplit by Regionオプションを追加しました。このオプションにより、同じセルゾーンで連結していない領域を別々のセルゾーンに分割することができます。

法線ベクトル表示機能の拡張

View → Face Normal Vector のFaceの法線ベクトル表示機能に以下のオプションを追加しました。これらのオプションは一度Face Normal Vectorのウィンドウを閉じても記憶されます。

  • ベクトルの長さ

  • ベクトルの太さ

  • ベクトルの矢印の大きさ

  • ベクトルの色

FieldView形式のエクスポートオプションの追加

ASCIIフォーマットによるFieldView形式へのエクスポート時に小数点以下の桁数を設定できるオプションを追加しました。

エクスポートのキャンセルボタンの追加

エクスポート時の各ファイル形式のダイアログにCancelボタンを追加し、エクスポートを途中でキャンセルできるようにしました。

表面メッシュに対応していないファイル形式のエクスポートのキャンセル

ボリュームメッシュのみに対応するファイル形式にエクスポートする際、表面メッシュを含むメッシュをエクスポートしようとするとエクスポートをキャンセルするように修正しました。

ボリュームセルを削除してポリゴンメッシュに変換するオプションをコマンドラインに追加

コマンドライン(qmc)のオプションに--delete-volume-cellsを追加しました。このオプションによってボリュームセルが削除され境界面のサーフェスのみが出力されます。入力ファイルにボリュームセルを含み、出力フォーマットがボリュームセルとポリゴンメッシュのみの両方に対応している場合のみ機能します。

FaSTAR形式の大規模格子フォーマットへの対応

FaSTAR形式について、Unformattedのレコード長2GB制限を超える大規模格子のインポートおよびエクスポートができるようになりました。

不具合修正

異常終了

以下のような状況で異常終了する問題を修正しました。

  • EnSight形式を読み込み/エクスポートする際にQuickMeshが強制終了する場合がある。

意図しない動作

以下のように不備のある動作を修正しました。

  • Tools → Edit Structured Index → Split Block → All Connection to Conformal において構造格子のコンフォーマル化ができない場合がある。

  • 特定の形状において任意多面体のFaceの表示が崩れてしまう。

  • Edit → Split Cell Zoneで3つ以上の領域がある場合でも2つずつにしか分割されない。

  • CentOSにおいて、View → Face Normal Vector の曲面上のベクトルが正しく表示されない。

  • FieldView形式にエクスポートする際にヘッダー部に書き込まれるQuickMeshのバージョン表記が1.9.17に固定されている。

  • FaSTAR形式(fsgrid)にエクスポートできない。

  • FaSTAR形式(fsgrid)でのエクスポート時にcpcellファイルをエクスポートしないように変更。

対応プラットフォームについて

Version2.2.0のリリースから、Linux版のビルドをCentOS7で実施しています。対応するLinuxのディストリビューションとして、CentOS7.8、CentOS8.2、Ubutu20.04等で動作することが確認できていますが、CentOS6については今回からサポート対象外になります。

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