Ver.2.0.3 (2018年12月20日リリース)からVer.2.0.4(2019年2月25日リリース)への追加変更事項には以下のものがあります。
新機能・追加機能
六面体メッシュの部分的細分化
六面体セルで構成されたメッシュデータの一部を選択し、その部分のみを分割できるようになりました。
以下の操作で利用できます。
-
Inspectionタブで細分化したいセルのみを表示する
-
Edit → SubdivideでVisible Cell Onlyを有効にして分割する
六面体メッシュの部分的高次要素化
上記の六面体メッシュの部分的細分化の機能を利用して、8節点六面体セルで構成されたメッシュデータの一部を選択し、その部分のみ27節点六面体セルに変換できるようになりました。
以下の操作で利用できます。
-
Inspectionタブで高次要素化したいセルのみを表示する
-
Edit → SubdivideでVisible Cell Onlyを有効にして2分割する
-
Tools → Set High Order Elements で分割した箇所を結合し27節点六面体にする。
他メッシュデータの境界面ゾーンの適用
他のメッシュデータの境界面ゾーンを参照して現在表示中のメッシュの境界面のゾーン分けに適用します。
Tools → Restore Surface Zoneから利用できます。
六面体セルのみの円柱プリミティブを生成する
ver.2.0.3で追加されたプリズムセルと六面体セルが混合したプリミティブな円柱メッシュ生成機能に加え、六面体セルのみで構成された円柱プリミティブの生成機能が追加されました。
MeshメニューのPrimitive → Cylinderから利用できます。
その他の変更箇所
-
Edit → Refine/Coarsen で再分配されるメッシュのバランスを調整しました。
-
メッシュが変更された際の境界面のゾーン分けの再現精度を向上しました。
-
Report → Jacobian およびInspectionのJacobian関連による評価がSet High-Order Elements の適用前や2Dメッシュでも使用可能になりました。
-
一次要素と高次要素が混合したGmsh形式ファイルの入出力に対応しました。
-
2DメッシュのInspection表示中にProperty Colorを利用できるようになりました。
-
Set High-Order Elements直後のUndo操作は分割前まで戻っていたのに対しver.2.0.4では結合前の状態に戻るように変更されました。
-
閉領域が複数あるようなサーフェスメッシュをMesh→Unstructuredでボリュームメッシュ化した際、Retain Surface Meshを有効にすると閉領域ごとにCellゾーン分けされるようになりました。
-
LinuxおよびMac版でのMesh → Unstructured や Mesh → 2D の速度を向上させました。
-
ToolsメニューのRestore Structured Indexおよび構造格子を分割した時などの構造格子情報の再構築の速度を向上させました。
-
セル同士が2面で接している場合も含む六面体セルのみで構成されたメッシュもSet Structured Indexでマルチブロック構造格子にできるようになりました。
-
MeshメニューのBlocksのDeform機能の一部の変数の表示が変更されました。