Ver.1.9.12 (2016年10月26日リリース) からVer.1.9.13 (2016年12月06日リリース) への追加変更事項は以下の通りです。
新機能
表示部分のみのメッシュサイズを拡大・縮小する
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プロパティタブやインスペクションタブを利用して表示部分を絞った場合、その部分のFaceやCellを拡大縮小できる機能が追加されました。Edit→ScaleよりScaleウィンドウの"Scale Visible Cell/Face Only"のチェックボックスをONにすることで利用できます。 詳細はこちらをご覧ください。
変更箇所
ファイル入出力時の挙動
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"Save As"や"Export"のときに読み込んだメッシュファイルの名前をもとにしたファイル名をデフォルトとした状態でファイルダイアログが開くようになりました。
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Exportするとき、読み込み時のメッシュファイルと同じ形式で出力可能であればそのファイル形式が選択された状態でファイルダイアログが開くようになりました。
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QuickMeshが起動している間、Exportで選択したファイル形式と拡張子を記憶して次回Export時にも同じファイル形式が選択された状態でファイルダイアログが開くようになりました。
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QuickMeshが起動している間、ファイル入出力時に開いたディレクトリを記憶して次回入出力時にも同じディレクトリでファイルダイアログが開くようになりました。
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ファイル読み込みをせずに生成されたメッシュを"Save As"や"Export"するときのデフォルト名がUnamedからUntitiledに変更されました。
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編集されたメッシュが未保存の状態で別のメッシュファイルを読み込もうとした場合に現在のメッシュを上書き保存するかを確認するダイアログが表示されるようになりました。
CAD形式ファイルの読み込み・再分割時の挙動の変更
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SettingsメニューにあるCAD形式をメッシュ化するのに必要な変数を変更するオプションの項目名を"Tessellation Option…"から"CAD to Mesh…"に変更しました。
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メッシュ化変数のAngular Deflectionの単位をラジアンから度数に変更しました。
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メッシュ化変数のデフォルト値が小さい値に変更されました。
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設定ウィンドウを閉じても値を保存し、読み込み時のメッシュ化変数として採用されるようになりました。
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初期状態ではFaceのZoneは一つにまとめるようになりました。 詳細はこちらをご覧ください。
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近接頂点が自動で結合されるようになりました。
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CAD形式ファイルの読み込み効率が改善されました。
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プログレスバーの表示を2回から1回に変更しました。
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読み込み開始の直後からプログレスバーを表示するようにしました。
その他GUIの変更
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Settings→Feature Angleで入力値の単位がdegreeであることを明記しました。
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ステータスバーで未保存の変更があるときのファイル名を変更しました。
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ステータスバーで読み込んだファイルの表示がWindowsのみフルパス表示になっているのをファイル名のみに変更しました。
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QuickMeshが起動している間、Edit→Scaleのウィンドウを閉じても入力内容が保持されるようになりました。
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一部の時間がかかる作業でプログレスバーに作業内容が表示されるようになりました。
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表記の統一性を改善しました。
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ウィンドウタイトルが見やすいように一部のダイアログのサイズを調整しました。
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Edit→Delete Visible または Delete Invisibleにおいて全メッシュが削除対象になった場合、もしくは削除対象がなかった場合は無効な操作である旨を通知するダイアログを表示するようにしました。
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構造メッシュでないメッシュでもTools→Edit Structure Indexが選択出来ていたのを選択できないようにしました。
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Tools→Extrude Surface ZoneをExperimentメニューに移動しました。
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Tools→Edit Structure Index→Split Blockタブのブロック分割方式の選択肢ボタンの順番が変わりました。
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Tools→Edit Structure Index→Split Blockタブのデフォルトのブロック分割方式を"All Connection to Conformal"から"Split with Number"に変更しました。
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Tools→Edit Structure Index→Split Blockタブ→Split with Numberで選択できる分割ブロック数が5桁までになりました。
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Edit→Merge Nodesのマージ後のメッセージを変更しました。
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Tools→Correct Face Normal で終了メッセージが表示されるようになりました。
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ボリュームセルがないメッシュではプロパティタブのCell表示を無効にしました。
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Mesh→Tetrahedronで再分割後のメッシュの種類をSurface Meshにしたとき、Set Number of Cellsを無効にしました。
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視点操作において表示範囲の拡大をした際、視点の回転中心がメッシュが存在する範囲に収まるようにしました。
不具合修正
異常終了
以下のような状況で異常終了する問題を修正しました。
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特定の状況でインスペクションタブのクリップ機能を使った場合
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プロパティタブでメッシュのZoneごとの可視・不可視を設定した状態からEdit→Moveで"Move Visible Cell/Face Only"をONにして実行した場合
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プロパティタブでメッシュのZoneごとの可視・不可視を設定した状態からEdit→Copyで"Copy Visible Cell/Face Only"をONにして実行した場合
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Edit→Surface IDで既にあるZoneのIDを入力して実行した場合
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Mesh→Structuredで構造メッシュ化されたメッシュをEdit→Copyで複製後Undoで元に戻した場合
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Tools→Edit Structured Index→Split Block→ Split with Number で無効な値の入力した場合
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Tools→Slit Surfaceをボリュームセルを含んだメッシュに対して実行した場合
意図しない動作
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Convert→Convert to Triangular Surfaceを適用したメッシュをqmfファイルに書き出すと、QuickMeshに読み込んだときに異常動作を誘発するファイルになる問題を修正しました。
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無効なqmfファイルを読み込んだ時にフリーズしないようにしました。
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Inspectionでクリップ機能を有効にしているときCellとSurfaceが切り替えられない問題を修正しました。
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CAD形式の読み込みでLengthオプションでAbsoluteモードを選択してもRelativeモードになる問題を修正しました。
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メッシュの編集時にFace Zoneの増減が伴う編集をするなどの条件下でプロパティタブのZoneリストの内容が表示されなくなる問題を修正しました。
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Edit→Split Cell Zoneを使って構造メッシュのブロックをセルゾーンに分けた後に Delete Visible / Invisible を実行すると誤った結果となる問題を修正しました。
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構造メッシュが非構造メッシュになったときプロパティタブのBlock表示が無効になるようにしました。
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ブロックが二つ未満の構造メッシュまたは非構造メッシュでEdit→Split Cell Zoneが有効にならないようにしました。
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ブロックが二つ以上の構造メッシュとなったときEdit→Split Cell Zoneが無効なままにならないようにしました。
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Edit→Surface Nameで重複するZone名に変更されないようにしました。
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Edit→Subdivideを二次元メッシュに対して実行できるようにしました。
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View→Node Coordinateまたは右クリックメニューのNode CoordinateでBoxを選択するとFace ZoneのハイライトがONになって戻らなくなる問題を修正しました。
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Mesh→TetrahedronでFace Zone毎の設定をするとZoneリストから取り除いても設定が保持されてしまう問題を修正しました。
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一部のOBJ形式のメッシュファイルの読み込みでメッシュが崩れる問題を修正しました。
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一部のSTL形式のメッシュファイルの読み込みでメッシュが欠損する問題を修正しました。
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Edit→Projectionでウィンドウが複数生成される問題を修正しました。