Ver.2.0.2 (2018年9月22日リリース)からVer.2.0.3(2018年12月20日リリース)への追加変更事項には以下のものがあります。
新機能・追加機能
Feature選択機能の拡張
境界面のFace要素同士のなす角度を閾値として判定していたFeature線の選択方法を拡張し、さらにFeature線の交点をFeature点として認識することで、Surface Projectionなどの機能に活用できるようになりました。 Settings → Feature Angleから操作できます。
最後に読み込んだCADデータに投影する
Edit → Surface Projecitonから利用できます。
また保持しているCADデータをQuickMeshから取り除くにはToolsメニューのClear Loaded CAD を実行します。
六面体の非構造格子に変更する
モデルの境界面から四面体セルのみで構成された非構造格子に再分割する機能に加え、六面体セルのみで構成された非構造格子に再分割できるようになりました。
Mesh → Unstructured から利用できます。
層状メッシュのセルをプリズムセルに分割する
六面体セルのみまたは六面体セルとプリズムセルが混合して積層しているメッシュをプリズムセルのみのメッシュに分割する機能を追加しました。
Convert → Convert to Prism から利用できます。
その他の変更箇所
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Meshメニュー内の機能のメニュー登録名を以下の通りに変更しました
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"Tetrahedron"を"Unstructured"に変更
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"BrickMesh"を"Blocks"に変更
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"2D Mesh"を"2D"に変更
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サブメニューとして"Primitive"を追加
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"Single Block"を"Cuboid"に変更し"Primitive"内に移動
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"Chamber"を"Combustion Chamber"に変更し"Primitive"内に移動
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マルチブロック構造格子のブロックごとの表示を制御するプロパティタブのClassのBlockのラベルをStructureに変更しました。
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アイコンバーにUndo, Redo, Magnifyを追加しました。
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右クリックメニューにMagnifyを追加しました。
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一部機能のショートカットを追加、変更、廃止しました。
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座標軸オブジェクトの表示/非表示の切り替えと表示位置の切り替えを別に行えるようにViewメニューのCoordinate Axisに機能を分けて設置しました。
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WindowメニューのHide Tabのメニュー名をMain Tabに変更し、チェック状態とメインタブの表示状態を一致させました。
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マウスドラッグによる視界のズーム機能が有効になっている間はマウスカーソルが変化するようにしました。
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CAD形式の読み込み時にメニューのCAD to Meshと同じダイアログを開いてテッセレーションを設定できるようにしました。
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Edit Structured Indexでk方向のインデックス操作をできないようにしました。
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Edit Structured IndexのSplit Block機能のSingle Blockの分割面選択スライダーでブロックの端面を選べないようにしました。
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Surface Projectionの投影ターゲットの取得方法の追加に伴い既存の選択肢の表記を変更しました。
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Surface Projectionの投影先の探索距離のデフォルト値を変更しました。
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Surface ProjectionでFeature線が交差する点同士で投影する機能を追加しました。
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Surface Projectionの投影精度及び内部メッシュの変形精度を向上させました。
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Subdivide, Elastic Moprphingなどの一部機能の実行ボタンの表示を変更しました。
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Node Indexなどの一部のダイアログの表示順を調整しました。
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Extrude, Save Picturesなどの成功時のメッセージを廃止しました。
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Set Structured Boundary でゾーン分配パターンの各候補のプレビューをループして見れるようにしました。
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Settings メニューの Feature AngleをFeature描画のON/OFF状態に関係なく設定できるようにしました。
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Split SurfaceなどのメッシュのFeatureを利用する機能のFeature設定をSettingsメニューのFeature Angleから設定したものを共有するように変更しました。変更したのは以下の機能となります。
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Split Surface
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Smooth
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Boundary Layer
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Surface Projection
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Convert to Quadrilateral
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Structured
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2D Mesh
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Set Structured Boundary
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Interpolation Morphing
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Convert to Quadrilateralのツールダイアログは実行後に自動で閉じるようにしました。
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Unstructured (旧メニュー名Tetrahedron)のセルの分割目標数のデフォルト値を変更しました。
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InspectionタブのMesh Opacityのデフォルト値を変更しました。
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Convert 2D to 3D で二次元メッシュを複数層の三次元メッシュに変換する際の押し出し層の生成過程を変更し、パフォーマンスを向上させました。
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二次元メッシュのSolid表示時もゾーンが色分けして表示されるようになりました。
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マウスドラッグおよびホイールによるズームの感度を調整しました。
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拡張子mshファイルを読み込んだとき、ファイルの内容からFluent, Gmsh, ADVENTURE形式のいずれかを自動で判断するようになりました。
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Layer Projectionで元のFace Zoneを復元するオプションを追加しました。Reset Face Zoneから利用できます。
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Layer Projectionの精度を向上させました。
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同一ブロックに所属する重複ノードを持つ構造格子の読み込みに対応しました。
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構造格子のファイルを読み込む際、ブロック数が一つでも重複ノードを結合するか選択するようになりました。 CFD-Ship-Iowa形式で入出力できるパターンを増やしました。
不具合修正
異常終了
以下のような状況で異常終了する問題を修正しました。
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ToolsメニューのSave PicturesやLoad Filesの操作中にCancelボタンで中断した場合。
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プログレスバーのキャンセルボタンからQuickMeshを終了した場合。
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CAD to Mesh のParts PreviewモードでCreate Lineを有効にしてCADをメッシュ化した場合。
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Set Structured Boundary でゾーン分けするときにゾーン境界となるFeatureの数が不十分だった場合。
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Set Structured Indexで六面体メッシュの中に特殊な接続の仕方をしている隣接セルがあった場合
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Edit Structured Indexのツールダイアログを開いている間に別の機能でメッシュが変更されて非構造格子になっている状態でApplyをクリックした場合。
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二次元メッシュにUnstructured(旧メニュー名Tetrahedron)を適用してからConvert to Quadrilateralを実行した場合。
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Surface Projectionで二次元メッシュで内部節点の移動をONにして実行した場合。
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Structured をサーフェスメッシュに対して実行した場合。
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Blocks (旧メニュー名 Brickmesh) でgfcファイルからメッシュ生成した場合。
意図しない動作
以下のように不備のある動作を修正しました。
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EditメニューのSurface NameからZone名が変更されない。
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Set Structured Boundaryでゾーンの分割候補をプレビュー中にCancelで編集を中断しても元のメッシュに戻らない。
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メッシュに二面以上の共有面を持つ隣接セルの組み合わせが存在するとCell Zone表示の際描画されなくなる。
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メッシュ編集後にFace Typeの表示色がデフォルトの配色設定に戻る。
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プロパティタブをFace Typeの表示状態にしたままElastic Morphingにするとゾーン選択リストがFace Typeのリストになる。
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Unstructured (旧名Tetrahedron)でAdvanced OptionをONにしているとQuad dominated Meshの設定が無効になる。
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Unstructured (旧名Tetrahedron)でMesh Size Fileの設定が無効になる。
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Boundary Layerで二次元メッシュを表示中にタブを切り替えるとツールダイアログが閉じる。
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ファイル名に".qmf"が含まれていると拡張子以外の場合でもQuickMesh形式のファイルとして読み込もうとする。
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Split Surface を二次元構造格子に対してSplit by Structureで実行すると反対向きの面や余計な境界面ゾーンができる。