Ver.2.0.1 (2018年6月27日リリース)からVer.2.0.2(2018年9月22日リリース)への追加変更事項には以下のものがあります。

新機能・追加機能

視点の回転中心位置の任意設定

視点の回転中心をマウスによるピックアップや座標値の入力によって任意の位置に固定できるようになりました。

Settings → Rotation Center または 右クリックショートカットのRotation Center から利用できます。

詳細についてはこちらをご覧ください。

層状メッシュへの境界面の投影

底面になるサーフェスメッシュの押し出しを、層状のボリュームメッシュの各層断面に投影することで、層状ボリュームメッシュの層断面を任意のメッシュ分割に差し替える機能を追加しました。

Edit → Layer Projectionから利用できます。

詳細についてはこちらをご覧ください。

マルチブロック構造格子の対応強化

以下の機能をプロパティタブによって操作されたブロック別の表示・非表示状態に対応しました。

  • Edit → Delete Visible または Delete Invisible

  • View → Bounding Box または 右クリックショートカットのBounding Box

  • View → Fit または アイコンバーおよび右クリックショートカットのFit

輪郭線などの描画色および太さの調整機能

アイコンバーのOutline, Feature, FreeEdgeおよびFaceをONにして表示されるラインの描画色と太さを変更できるようにしました。

Settings → Line Propertyから利用できます。

詳細についてはこちらをご覧ください。

詳細設定可能なInspectionの表示変数

一部のVariableにコンフィグ用GUIを追加し、ユーザーがその算出条件を変更できるように拡張しました。

このバージョンでは"Cell Center to Boundary Distance"及び"Number of Cells from Boundary"が対応しており、いずれも距離や深度レベルの基準となる境界面ゾーンを指定できるようになっています。

詳細についてはこちらをご覧ください。

ブロック単位での縮小表示

構造格子をInspection表示中にブロック単位で縮小できるようになりました。

詳細についてはこちらをご覧ください。

その他の変更箇所

  • 視点回転中心の自動設定を調整しました。

  • プロパティタブからのゾーン名変更で複数のゾーン間でゾーン名を交換できるようになりました。

  • Edit → Unite Surfaceから境界面ゾーンを統合する際、統合したゾーン名が既存のゾーンと重複する場合は統合処理がされないようになりました。

  • InspectionのVariableの一つである"Cell Zone Group"の名称を"Cell Zone ID"に変更しました。

  • InspectionのVariableに境界面ZoneのID別に色分けする"Face Zone ID"を追加しました。

  • InspectionのVariableに隣接する六面体セルの頂点のNode順が同じ向きになっているかを色分けする"Hexa Node Order"を追加しました。

  • モニター構成が変更された際のQuickMeshの再開ウィンドウの位置を調整しました。

  • Linuxにおける一部機能のツールウィンドウが開く位置を調整しました。

  • Settings → Point PropertyはアイコンバーのNodeが有効時に使用可能になりました。

  • Unite Surface, Extrudeなどで使用する境界面ゾーンの選択ダイアログに対して、リスト間のゾーンの移動をドラッグ&ドロップでできるようになりました。

  • Magnify表示内でもアイコンバーのFeature, Outline, Free Edgeで表示される線が描画されるようになりました。

  • Edit → Copyで構造格子の一部のみを複製追加した場合、非構造格子に変更されるようになりました。

  • Convert → 2D to 3D で二次元メッシュを三次元メッシュに押し出した際のセルゾーンが押し出し元に一致するようになりました。

  • マウスの移動量、ホイール回転量に対する視点回転、拡大縮小の感度を大きくしました。

  • InspectionのSurface表示時のVariableからI/J/K Index, Block Number, Block Typeを廃止しました。

  • OpenFOAM形式などの複数のファイルでメッシュデータが構成されている形式について、ドラッグ&ドロップでの読み込みに対応しました。

  • OpenFOAM形式ファイルなど複数のファイルでメッシュデータが構成されている形式についての読み込み履歴に対応しました。

  • Edit → Projectionのメニュー名をSurface Projectionに変更しました。

  • Tools → Set Structured Indexで構造格子化したメッシュをUndoで非構造格子に戻せるようになりました。

  • Inspection表示時のセル辺の描画品質が向上しました。 比較画像 / 比較時のInspection設定

  • 境界面ゾーンの数が多いときのパフォーマンスが向上しました。

  • 以下の機能のメモリ使用量を大幅に減少させました。

    • Report → Boundary Surface

    • Tools → Set Structured Index

    • Tools → Edit Structured Index

不具合修正

異常終了

以下のような状況で異常終了する問題を修正しました。

  • EditメニューのLayer SubdivideにおいてLayer Directionの値が1のときに分割を実行した場合。

  • EditメニューのSplit SurfaceでSplit by Structureを選択して実行した場合。

  • 非構造格子に構造格子をAppendした場合。

  • Unite Surface, Split Surfaceなどの境界面ゾーンの編成が変わる編集をしてからBoudary Surfaceなどの境界面ゾーンの選択をするツールウィンドウを表示してUndoをした場合。

  • 構造格子でInspection表示中にTools → Set Structure Indexで構造格子のインデックスを振りなおした場合。

  • Tools → Split SurfaceでSplit by Structureを選び、Disconnect BlocksがONのまま、自己のブロック境界同士が癒着している構造格子に対して適用した場合。

  • ライセンスをインストールせずに終了した場合。

意図しない動作

以下のように不備のある動作を修正しました。

  • EditメニューのBoundary Layerにおいて特定の条件下で選択した境界面の対面側の境界面が消滅する。

  • Convert → 2D to 3D で二次元メッシュを任意の軸に対する三次元回転体にする際、回転軸の中心位置が入力値に関わらず原点に固定されている。

  • 一部のOpenFOAM形式ファイルに読み込めないものがある。

  • 一部のOpenFOAM形式ファイルから変換出力したqmfに読み込めないものがある。

  • アイコンバーのOutline, Feature, Free EdgeをONにしたままメッシュを切り替えると前述のラインの描画状態とUI上のON/OFFに矛盾が生じる。

  • Unite Surfaceなどの境界面ゾーンの選択ダイアログを操作して閉じたときに非選択ゾーンがハイライトされたまま戻らないことがある。

  • Edit → Surface IDで境界面ゾーンのIDをセルゾーンのIDと重複して設定できてしまう。

  • Tools → Edit Structured Index でSplit BlockのAll Connection to Conformalを選択し、自己のブロック境界同士が癒着しているシングルブロック構造格子に対して適用してもブロック同士がConformalな接続をしたマルチブロック構造格子にならない。

  • InspectionのShirnkスライダーを最小位置にしたときの表示数値が異なる。

  • 以下のInspectionのVariableでヒストグラムの表示が不正となる。

    • Number of Vertices

    • Number of Edges

    • Number of Faces

    • CAD Groups

    • Block Number

リンク

過去バージョン