Ver.1.9.13 (2016年12月06日リリース) からVer.1.9.16 (2017年3月28日リリース) への追加変更事項には以下のものがあります。

新機能

CAD形式データのメッシュ化機能強化

  • CAD形式データを粗めにメッシュ化して読み込み、再分割することで面数、処理時間を制御しやすくしました。

  • 三角形面を一括で再分割する方法と粗い部分を優先的に分割する2通りの方法が追加されています。

  • CAD曲面をメッシュ化したときの形状再現度を表示する機能が追加されました。

  • 詳細はこちらをご覧ください。

Magnify機能の強化

  • メインのモデル表示と異なる表示方法を拡大表示領域内でできるようになりました。

  • 詳細はこちらをご覧ください。

面積が0のFaceを消去する

  • 面積が0のFaceを消去する機能をTools→Delete Zero Area Faceに追加しました。

Inspection表示にプロパティ表示の反映

  • InspectionタブにDisable Property Color オプションが追加されました。無効にするとInspectionタブで絞り込まれたCell/Face以外のメッシュにプロパティタブ選択時の表示と同じ色がつきます。

Face IDの表示

  • CellのIDと同様にFaceのIDを表示できるようになりました。メニューバーのView→Face Indexまたは右クリックで開くコンテキストメニューのFace Indexから利用できます。

変更箇所

  • 大規模なメッシュをAppendで結合するとき、Cell Zoneを分ける必要がない場合を指定することで高速化できるようにしました。

  • Appendの方法選択時にAppend作業をキャンセルできるようにしました。

  • Edit→Boundary Layer→FEM→Numberオプションを必ず指定するように変更しました

  • Edit→Boundary Layer→FEM に追加するレイヤーの最大幅、最小幅のいずれかを設定できるように変更しました

  • Edit→Boundary Layer→add(split)→Number of Uniform Cellsのデフォルト値が0から1に変更しました。

  • VTK形式のLineセル、PolyLineセル、Vertexセル、PolyVertexセルの読み込みに対応しました。ただし線と点のみのデータは扱えないため、Faceを含んだメッシュデータにAppendする必要があります。

  • VTK形式のPolyNodeセルをNodeグループとして読み込むためNodeグループを色分けして表示するようにしました。

  • InspectionタブのClip機能において、セルの個数の指定、表示できる最大値が99個だったのを10億個にしました。

  • Inspectionタブに切り替えたときのレスポンスの低下を防ぐため、Visibleオプションを追加しました。従来のInspection表示にするにはこのチェックボックスを有効にします。

  • 有限要素法によるメッシュ変形時に使用する各種変数の設定をする機能のSettingメニュー内における名称をMesh Parameters から FEM Parametersに変更しました。

  • Editメニューから各ZoneのIDやName、Typeを変更する際、リスト表示順を変更対象に合わせて整列させるようにしました。

  • Edit→Merge Nodes で節点マージをかけてもIDが変更されないようになりました。

不具合修正

異常終了

以下のような状況で異常終了する問題を修正しました。

  • 任意多角形のFaceを持つメッシュファイルに対してReport→Boundary Surfaceを実行した場合

  • Edit→Boundary Layer→FEMを有効にして2次元メッシュに対してレイヤーを追加しようとした場合

  • 一部のField View形式を読み込んだ場合

意図しない動作

以下のような問題を修正しました。

  • Edit→Boundary Layer→FEMを有効にしたときFeature付近のレイヤーセルが崩れる問題

  • 日本語を含むパスのSTEP形式及びIGES形式ファイルを読み込まない問題

その他

Shape Distance

  • InspectionタブのColor→VariableでShape Distance値を色分けして表示できるようにしました。

  • QMFファイルフォーマットにShape Distanceの値を保存する領域を加え、バージョンを3.0としました。

Experiment

Experimentに以下の機能を追加しました。なおExperiment内の機能は開発中であり動作未保証となります。

  • Shape Distance値を計算する機能

  • Shape Distance値によってFaceZoneを分割する機能

  • 閉じていない多面体の穴を塞いで閉じた多面体にする機能

  • 表面メッシュのブーリアン演算機能

  • 凹多面体を凸多面体に分解する機能

  • 表面メッシュのメッシュ数を増減して切りなおす機能

  • コマンド形式のプリミティブな表面メッシュの追加機能

リンク

詳細説明

以下のリンクをクリックすることで主な追加機能、変更機能についてそれぞれ説明したページにジャンプします。

過去バージョン