Ver.1.9.16 (2017年3月28日リリース)からVer.1.9.17 (2017年9月22日リリース) への追加変更事項には以下のものがあります。

新機能

入出力

  • 以下のファイル形式の読み込みと出力に対応しました。

    • 3MF形式

    • CFD++形式

  • STLのASCII形式での出力時に座標値の有効桁数を設定できるようになりました。

  • Append時に日本語パスが指定できるようになりました。

Inspection

Inspectionタブで利用できる機能

  • 要素の表示/非表示を平面で分けるSlice機能に平面の他、円筒面及び球面で表示/非表示を切り替えられるようになりました。

  • セルの色分けの評価値に "Orthogonal Quality" が追加されました。

  • 表面メッシュの色分けの評価値に "U Position", "V Position", "CAD Face Group"が追加されました。CADデータと関連付けられているメッシュデータで利用できます。

Boundary Layer

「Edit」→「Boundary Layer」から利用できる境界層の編集機能について以下のが追加されました。

  • Deleteタブから境界層を消去したとき、消去された境界層の隙間を補間できるようになりました。

  • AddタブやDeleteタブにおいて内部ノードの補間方法にElasticity Equationを選択した場合に、内部ノードの移動をステップ実行してメッシュ崩れを起こしにくくさせるオプションが追加されました。Iteration Stepsから利用できます。

  • Addタブにおいて追加される境界層の直交性の変化度合いを制御するパラメータが追加されました。Addタブの「Non-Constant Layer Thickness」→「Orthogonal Factor」から利用できます。

Projection

「Edit」→「Projection」から利用できる投影機能において、以下の機能が追加されました。

  • 参照用のファイルとして使用可能な形式をSTL形式の他にも既存のQuickMeshで読み込める全てのメッシュファイルとCADとしてSTEP形式を追加。

  • Undoデータ内のメッシュを参照面として使用するUse Historyの代わりに、ユーザーが名前付けした履歴メッシュを使用する"Use Stored Data"を追加。

  • 投影先への探索距離をユーザーが任意に指定できるようにパラメータを追加

Create Boundary Face

境界面が不足しているメッシュデータに対し、不足している境界面を補う機能が追加されました。

「Tools」→「Create Boundary Face」から利用できます。

変更箇所

Inspection

  • InspectionタブのUI構成を変更しました。

  • Inspectionタブに切り替えたときのデフォルトのメッシュの表示形式を変更しました。

  • 他のファイルを読み込んだとき、メッシュの違いに依存しない設定項目は他のファイルを読み込む前の状態を引き継ぐようにしました。

Boundary Layer

「Edit」→「Boundary Layer」から使用できる機能について以下のような変更点があります。

  • Addタブで内部ノードの補間方法にElasticity Equationを選択した場合に、補間層数の設定値が補間できる層数の最大値を超えないように変更しました。

  • UIの構成を変更しました。

その他

  • 「Edit」→「Subdivide」で表示される設定ウィンドウの位置を画面中央付近に変更しました。

  • 「Edit」→「Extrude」のメニュー名を「Extrude Boudary」に変更しました。

  • 「Edit」→「Extrude」で押し出しで追加されるセルの幅の増加関数を指数関数から双曲線関数に変更しました。これによりセルの幅がある程度大きくなったところで幅の増加が抑えられようになります。

  • 「Edit」→「Split Surface」で実行中にプログレスバーが表示されるようになりました。

  • 「Edit」→「Unite Surfaces」で統合後のゾーンのデフォルト名が設置されました。

  • 「Tools」→「Save Pictures」で画像の保存作業を中断できるようになりました。

  • 「Tools」→「2D→3D」を実行した場合にビューが3次元メッシュ用に最適化されるようになりました。

  • 「File」→「Open Recent」で表示するファイル数が10から20に増加しました。

  • CentOS版における「Tools」→「Tetrahedron」の実行速度を向上させました。

  • その他動作の安定性を向上させました。

不具合修正

異常終了

以下のような状況で異常終了する問題を修正しました。

  • Node Indexを表示している状態で他のファイルを読み込んだ場合

  • Magnify機能有効時かつFace Indexを表示している際にMagnifyの枠の拡大縮小を繰り返した場合

  • MagnifyとInspectionを併用した状態で他のファイルを読み込み、Inspectionを有効にした場合

  • MagnifyでSecondary Magnifierを有効にしたまま他のファイルを読み込んだ場合

  • MagnifyをONにしたまま次元数の異なるメッシュを読み込み、Inspection表示をしようとした場合

  • Propertyタブでセルゾーンを表示中にMagnifyを有効にした場合

  • InspectionタブでEntityを頻繁に切り替えた場合

  • ファイルパスにスペースが含まれているCGNS形式のファイルを読み込んだ場合

意図しない動作の修正

  • 「Edit」→「Subdivide」で内部点移動を有効にしても移動しない節点があった問題

  • 「Edit」→「Boundary Layer」で有限要素法を用いて内部ノードの移動を補間した際、移動が偏る問題

  • 「Edit」→「Boundary Layer」で境界層を削減した際、削減された層間が補われず広い隙間ができる問題

  • 「Edit」→「Boundary Layer」で境界層を追加した際、セルゾーンのIDに不整合がおきる問題

  • 複数セルゾーンがあるメッシュにおけるドラッグによる回転中やInspection表示中に余計な内部メッシュが表示される問題

  • 「Edit」→「Extrude Boundary」を実行するとビューが初期状態に戻る問題

  • 「View」→「Magnify Config」でDisplay Indexが有効にならない問題

  • 「View」→「View Add/Manager」から消去されたビュー設定が「View」→「Select View」に残り続けている問題

  • 「View」→「Coordinate Axis」から座標軸を非表示にしたときに一部表示されたままになっていた問題

  • 「View」→「Coordinate Axis」で座標軸の表示位置を変えた状態で別ファイルを読み込むと「View」→「Coordinate Axis」で設定されている座標軸の表示位置と実際の表示位置に矛盾がある問題

  • 「Report」→「Boundary Surface」後にメモリの使用量が増加したままになる問題

  • 「Mesh」→「Structured」で2Dメッシュに対しFaceゾーン名から自動判断で構造格子に再メッシュ化しようとしても失敗する問題

  • 「Mesh」→「Structured」で構造格子に再メッシュ化したモデルに対し、Property タブでBlock単位でのEntityのリストが表示されない問題

  • 「Tools」→「Save Pictures」で指定したフォルダ内に不明な形式のファイルが含まれていた場合に、拡張子選択ダイアログでCancelボタンを押すと白一色の余計なpng画像が保存される問題

  • 「Tools」→「Set Structured Index」を適用して構造格子用のインデックスを付加しても、InspectionのVariableに構造格子のインデックス関連の項目が表示されない問題

  • モデルの存在範囲が小さいとInspectionのSliceのスライダーが機能しない問題

  • メッシュファイル読み込み時に最適化されていないビューが一瞬表示される問題

リンク

過去バージョン