Ver.2.0.4 (2019年2月25日リリース)からVer.2.0.5(2019年4月6日リリース)への追加変更事項には以下のものがあります。
新機能・追加機能
法線ベクトルの表示機能
境界面の法線ベクトルを表示できるようになりました。
以下の操作で利用できます。
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View → Face Normal Vector
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表示したい境界面を絞り込みたい場合はSelect Source Surfacesを有効にしてZoneを選択
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Face法線ベースで表示するかNodeの平均法線ベースで表示するか選択
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Applyボタンで表示
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Closeボタンで閉じるとともに法線ベクトルの表示を終了する
また、以下の操作で表示するベクトルの描画を調整できます。
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Settings → Vector Property
Reset Origin Cell Reference
ToolsメニューのSet High-Ordere ElementsはEditメニューのSubdivideで分割したセルを再び集約することで高次要素化しますが、現在のQuickMeshが対応しているのが27節点六面体セルのため、分割数が大きすぎたり、連続して分割を行うとSet High-Ordere Elements実行時に失敗するようになります。
そのため分割状況をリセットして再びSet High Ordere Elementsで高次要素化できるようにするためにReset Origin Cell Referenceが追加されました。
以下の操作で利用できます。
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Edit → Subdivideでメッシュを分割する
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Tools → Reset Origin Cell Referenceで分割状況をリセットする
自己ループブロックのインデックス開始・終了面の変更
画像のようにインデックスの開始面と終了面が一致したループ状のブロックを持つ(マルチブロック)構造格子のブロックインデックスの開始・終了面を再設定できるようになりました。
以下の操作で利用できます。
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ループ状ブロックを持つ構造格子を読み込む
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Tools → Edit Structured Index を実行する
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Split Blockタブに切り替える
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ラジオボタンからSingle Blockを選択する
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編集対象とするループ状ブロックをBlockスピンボックスから選択する
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Directionのラジオボタンからループしている方向のインデックスを選択する
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Positionスライダーを移動してインデックスの開始・終了面にしたい分割面を選択する
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Applyボタンをクリックする
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従来通り選択したブロックを選択分割面で分割するか(Split)、ループ開始終了面を再設定するかを問うダイアログが表示されるのでRotateを選択する。
その他の変更箇所
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PropertyタブのCheck Allのチェックボックスの挙動を調整しました。
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メッシュデータのファイル保存時に拡張子以外でファイル名にピリオドを含んでいた場合の動作を調整しました。
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LS-GRID形式の出力メッシュのデフォルト拡張子をpolからapgに変更しました。
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InspectionでCell Typeで色分けしたとき、高次要素の27節点六面体セルを含んでいた場合、一次要素の8節点六面体セルと区別して表示されるようになりました。
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Refine/CoarsenのSurface Zoneの境界位置を保つオプション名Retain Zone OutlineをRetain Surface Zoneに変更しました。
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Refine/CoarsenにCell Zoneの境界位置を保つオプションRetain Cell Zoneを追加しました。
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Set High-Order Elementsで高次要素化したメッシュのゾーンIDやゾーン名の変更などメッシュの要素数が変化しない機能で高次要素状態が保持されるようにしました。
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Subdivideの可視部分のみの分割機能を利用した際、境界面ゾーンのIDが変更されないようにしました。