このページではQuickMesh ver.2.1.2で追加された新機能の解説及び図解を行います。 |
コマンドラインからの構造格子の編集機能の追加
コマンドラインから構造格子の編集を行えるようになりました。
・ コマンドラインにてコマンドを入力し実行します。
以下の機能が実装されています。
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Set Structured Index
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ブロック分割
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コンフォーマル化
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ブロックの統計情報の表示
1,2,3の機能の入出力フォーマットは以下の通りです。
入力フォーマット(-t): ヘキサメッシュ
出力フォーマット(-T): 構造格子をサポートするフォーマット(qmf, cgns, tecplot, bcs, plot3d)
入力するコマンドは以下の形が基本になります。
qmc.exe [入力ファイル] -t [入力フォーマット] -T [出力フォーマット] -o [出力ファイル] --[使用する機能ごとに既定のオプション] --[追加のオプション]
ヘキサメッシュに構造格子を設定します。
--set-structured-index [引数なし]
--split-cell-zones [引数なし]
セルゾーンが複数ある場合、複数のセルゾーンを含むようなブロックが存在しないようにします。
ヘキサメッシュのtest.qmfにセルゾーンを考慮してSet Structured Indexを適用し、structured.cgns として保存する場合、以下のようなコマンドを入力します。
qmc.exe test.qmf -t qmf -T cgns -o structured.cgns --set-structured-index --split-cell-zones
ヘキサメッシュを任意の個数のブロックに分割します。
--split-to-blocks [整数] 分割数を指定します。
--split-seed [整数]
内部乱数のシードを設定します。デフォルト値は1です。
--split-balance [0.0 ~ 1.0]
0.0に近いほどサーフェスゾーンの最大面積を、1.0 に近いほど、ブロック間の大きさの差の最大値を最小化します。デフォルト値は 0.5です。
--split-iterations [整数]
内部アルゴリズムのイテレーション回数を設定します。デフォルト値は 1です。
--retain-original-block-boundary [引数なし]
既存のブロックの境界面を残して分割します。
ヘキサメッシュのtest.qmf(構造格子の情報がなくても入力可能)を10個のブロックに分割し、structured.cgns として保存する場合、以下のようなコマンドを入力します。
qmc.exe test.qmf -t qmf -T cgns -o structured.cgns --split-to-blocks 10
ヘキサメッシュをコンフォーマル化します。コマンドラインから操作する場合、この機能は構造格子に対して動作しません。構造格子を一度非構造格子に変換する必要があります。
--split-to-conformal-blocks [引数なし]
ヘキサメッシュのtest.qmfを構造格子をサポートしないフォーマットに変換し、コンフォーマルなブロックに分割し、out.xyzとして保存する場合、以下のコマンドを入力します。
./qmc.exe test.qmf -t qmf -T fluent -o test.msh ./qmc.exe test.msh -t fluent -T plot3d -o out.xyz --split-to-conformal-blocks
メッシュのブロックの統計情報を表示します。
--block-summary
test.cgns の統計情報を表示する場合は以下のコマンドを入力します。
qmc.exe test.cgns -t cgns --block-summary
--set-structured-index、--split-to-blocks、--split-to-conformal-blocksと組み合わせた場合、出力メッシュの統計情報を表示します。
qmc.exe test.qmf -t qmf -T cgns -o structured.cgns --split-to-blocks 10 --block-summary
トーラスプリミティブを生成する
Primitive→Torusでトーラス型のメッシュを作成できるようになりました。
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Primitive→Torus
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Createを選択
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Size
Major Diameter :
原点から断面の中心までを半径とする円の直径を指定します。
Minor Diameter :
断面の直径を指定します。 -
Division
Major Circle :
原点から断面の中心までを半径とする円の円周方向の分割数を指定します。指定できる分割数の最小値は3です。
Minor Circle :
断面の円周方向の分割数を指定します。指定できる分割数の最小値は8です。 -
Direction
作成するトーラスの向きを指定します。 -
Append or Replace
既存のメッシュに作成するトーラスを追加するか置き換えるかを選択します。