このページではQuickMesh ver.2.1.1で追加された新機能の解説及び図解を行います。

高次要素化機能の追加

Convert to High-Order Elementsは、High-Order 関連の機能をまとめ、1つのウィンドウから操作できるようにしたものです。
なお、このチュートリアル内で使用しているサンプルファイルは こちら のリンクからダウンロードできます。

操作方法
  1. Convert→Convert to High-Order Elements

  2. オプションを指定してApply

例 1. Convert to High-Order Elements機能へのアクセス
convert to high order elements place

上図のように、Convert→Convert to High-Orderを選択してUIを立ち上げます。

convert to high order elements ui

上図のようなUIが立ち上がります。

例 2. 初期状態
convert to high order elements pre

Inspectionタブに切り替え、Shrinkを選択しました。以後の操作説明ではこれが初期状態です。
なお、ここで使用しているメッシュはこちらのリンクの"Convert to High-Order Elements"からダウンロードできます。

例 3. Convert to High-Order Elementsの適用方法の選択

UIのUse Origin Cell Reference/SUbdivide/Unify Cellsは択一で、どのようにしてHigh-Order Elementsを設定するかを選択します。
以下でそれぞれによる挙動の違いを見ていきます。

Use Origin Cell Referenceの選択

Use Origin Cell Referenceを選択すると、あらかじめ設定されていたOrigin Cell Referenceを使用してHigh-Order Elementsが設定されます。
なお、Origin Cell Referenceは、Tools→Set Origin Cell Referenceで設定できます。

Subdivideの選択

convert to high order elements subdivide

上図はSubdivideを指定したときの結果です。Subdivideでは、既存のCellをNumber of Oedersの3乗のCellに分割してHigh-Order Elementsを設定します。

Unify Cellsの選択

convert to high order elements unify cells

上図はUnify Cellsを指定したときの結果です。Unify Cellsでは、既存のCellをNumber of Oedersの3乗個結合してHigh-Order Elementsを設定します。

例 4. Number of Ordersの指定
convert to high order elements 3

Number of OrdersではHigh-Order ElementsとしてまとめるCellの数を指定します。2または3が指定できます。上図はSubdivideを指定し、Number of Ordersとして3を入力したときの結果です。
なお、この機能はUse Origin Cell Referenceを選択しているときには無効化されます。

例 5. Convert Regionの指定

Convert ResionはConvert to High-Order Elementsの適用範囲を指定します。 All Cells/Visible Cells/Invisible Cellsから択一で選択します。

convert to high order elements half

上図のように、一部を表示した状態でConvert ResionとしてVisible Cellsを選択しApplyします。

convert to high order elements all

その後にメッシュ全体を表示すると、上図のように表示されていた部分のみにHigh-Order Elementsが設定されていることが分かります。
なお、この機能はUse Origin Cell Referenceを選択しているときには無効化されます。

例 6. Repair Hanging Nodes

High-Order Element設定時にHanging Nodeを修正します。

gzip形式で圧縮されたメッシュファイルの入出力

gzip形式で圧縮されたメッシュファイルを書き込み/読み込みできるようになりました。
gzip形式で圧縮して書き込む際には、ファイル名に.gzを付加します。
読み込むことのできるファイル形式は以下の通りです。

・QuickMesh形式
・FaSTAR Grid形式
・FieldView Unstructured形式
・FLUENT Mesh/Case形式
・CRUNCH CFD Mesh形式
・NASTRAN Bulk Data形式
・ABAQUS Input形式
・STL形式
・AutoCAD 3D Face形式
・AVS Unstructured形式
・Tecplot形式
・ANSYS Input形式
・PLOT3D形式
・Stanford Polygon形式
・GNU Triangulated Surface形式
・Wavefront OBJ形式
・CFX Grid形式
・3ds Max形式
・ADVENTURE Mesh形式
・I-deas Universal形式
・Gambit Neutral形式
・Marc Input形式
・Visualization Toolkit Input形式
・Object File Format形式
・Medit Mesh形式
・Gmsh形式
・LS-DYNA Input形式
・SU2 Mesh形式
・STAR-CD v4形式

CRUNCH CFD Mesh形式のメッシュファイルをFaceの情報のみを読み込み表示する

CRUNCH CFD Mesh形式のメッシュファイルを読み込む際に、Faceの情報のみを読み込み表示することができるようになりました。

操作方法
  1. Settings→Import Optionを選択する

  2. Enable Loading Boundary Face OnlyにてCRUNCH CFDを選択し、Applyを選択

  3. ファイルを読み込んだ際に、"Precrunch loading options…​"ダイアログにて、YESを選択

    Noを選択すると、通常通りFace以外の情報も読み込みます。
    また、複数のファイルを同時に読み込む場合、最初の選択が全てのファイルに適用されます。

Cell ZoneのTypeの変更機能の追加

このチュートリアル内で使用しているサンプルファイルは こちら のリンクからダウンロードできます。

Cell ZoneのTypeが変更できるようになりました。

操作方法
  1. Edit→Cell Zone Type

  2. New Typeを選択し、Applyを選択

例 7. Cell Zone Typeを変更する
cell zone type select

Edit→Cell Zone Typeを選択します。
なお、ここで使用しているメッシュはこちらのリンクの"Convert to High-Order Elements"からダウンロードできます。

cell zone type dialog

上図のようなダイアログが立ち上がります。
New Typeで新しいTypeを選択し、Applyを選択します。

cell zone type end

Cell ZoneのTypeが変更されました。

ダウンロードリンク

このページのチュートリアルで使用されているサンプルファイルは以下のリンクからダウンロードできます。

Convert to High-Order Elements

12_cube.qmf