このページではQuickMesh ver.2.1.0で追加された新機能の解説及び図解を行います。

表示・強調表示要素数の表示

例 1. 表示されている要素数の表示
show num

ウィンドウ右下部に、表示しているCell/Faceの数が表示されます。

例 2. 強調表示されている要素数の表示
show highlighted num

強調表示しているCell/Faceの数が括弧内に表示されます。

アイテムの色の一括変更

アイテムの色を一括変更する
操作方法
  1. 色を変更したいアイテムを選択

  2. Change Colorsを選択

  3. 色を選択

例 3. 色を変更したいアイテムを選択する
change color of items select zone

ここでは、複数のFace Zoneの色を選択します。 色を変更したいアイテムを選択します。
Ctrlキーを押しながらクリックすることで、複数のアイテムを飛び飛びに選択/選択解除できます。

例 4. Change Colorsを選択する
change color of items select

Change Colorsを選択します。

change color of items agree

Change Colorsを選択すると、上図のようなダイアログが出ます。Yesを押します。

例 5. 色を指定する
change color of items set color

色を指定します。

例 6. 色が一括で変更される
change color of items get

選択したFace Zoneが一括で変更されました。

Polyhedralメッシュ操作機能の追加

このチュートリアル内で使用しているサンプルファイルは こちら のリンクからダウンロードできます。

メッシュをPolyhedralメッシュに変換する
操作方法
  1. Convert→Convert to Polyhedral

  2. 設定を入力

各種設定説明

  • Smooth Angle (2D/3D共通)
    変換する際になだらかにする角度を指定します。

  • Divide at Curved Point (2D/3D共通)
    Smooth Angleより大きい角度のNodeでFaceを分けます。

  • Divide at Curved Points to Triangle/Tetrahedron (2D/3D共通)
    Smooth Angleより大きい角度のNodeでFaceをTriangleに分けます。

  • Plane Angle (3Dのみ)

例 7. 2Dメッシュでの動作
2D select convert to polyhedral

2Dメッシュでの設定の違いによる変換後のメッシュの違いを見ていきます。上図のメッシュを設定を変えて変換していきます。このメッシュはこちらのリンクの"メッシュをPolyhedralメッシュに変換する(2D)"からダウンロードできます。

例 8. 2Dメッシュを設定を変更しないで変換
2D normal convert

設定をデフォルト値から変更せずに変換しました。

例 9. 2DでSmooth Angleを変更
2D change smooth angle

Smooth Angleを100にして変換しました。メッシュの角が取れています。

例 10. 2DでDivide at Curved Pointを選択
2D select divide at curved point

Smooth Angleより角度のついたNodeでFaceが分けられるようになりました。

例 11. 2DでDivide all Curved Points to Triangleを選択
2D select divide all curved points to triangle

Smooth Angleより角度のついたNodeでFaceがTriangleに分けられるようになりました。

例 12. 3Dメッシュでの動作
3D select convert to polyhedral

3Dメッシュでの設定の違いによる変換後のメッシュの違いを見ていきます。上図のメッシュを設定を変えて変換していきます。このメッシュはこちらのリンクの"メッシュをPolyhedralメッシュに変換する(3D)"からダウンロードできます。

例 13. 3Dメッシュを設定を変更しないで変換
3D normal convert

設定をデフォルト値から変更せずに変換しました。

例 14. 3DでPlane Angleを変更
3D change plane angle

Plane Angleを175にして変換しました。より細かくメッシュが分割されるようになりました。

例 15. 3DでDivide at Curved Pointを選択
3D select divide at curved point

Divide Angleより角度のついたNodeでCellが分けられるようになりました。

例 16. 3DでDivide all Curved Points to Triangleを選択
3D select divide all curved points to tetrahedron

Divide Angleより角度のついたNodeでCellがTetrahedronに分けられるようになりました。

Polyhedralメッシュに対応した機能
  • Convert→2D to 3D

  • Convert→3D to 2D

  • Edit→Boundary Layer

  • Edit→Extrude

操作方法
  1. 従来と同様

Inspectionタブの機能拡張

このチュートリアル内で使用しているサンプルファイルは こちら のリンクからダウンロードできます。

Inspectionタブの設定を保存する
操作方法
  1. Settings→Create Inspection Status

  2. 保存する名前を入力して保存

例 17. Create Inspection Statusを選択する
create inspection status

SettingsメニューのCreate Inspection Statusを選択します。

例 18. 保持名を入力して保存する
save inspection status

保持名を入力します。ここでは"test1"としました。OKボタンを押して保存します。

Settings→Select Inspection Statusに入力された名前でInspection Statusが追加されます。

Inspectionタブの設定を読み込む
操作方法
  1. Settings→Select Inspection Statusにカーソルを合わせる

  2. 読み込むInspection Statusの名前を選択

VariableのConfigの設定については、保存されている名前およびidが合致するものを選択します。合致するものが一つもない場合は全て選択されます。

例 19. Inspection Statusを読み込む
select inspection status

保存したInspection Statusを読み込みます。 ここでは、「Inspectionタブの設定を保存する」の項で保存した設定を読み込みます。

例 20. Inspection Statusが反映される
load inspection status

読み込まれた設定が反映されました。

保存されたInspectionタブの設定をファイルに出力する
操作方法
  1. File→Export Inspection Status

  2. ファイル名入力して保存

保存されている設定が複数の場合、すべての設定がファイルに出力されます。

例 21. Export Inspection Statusを選択する
export inspection status

保存されているInspection Statusをファイルに出力します。
ここでは「Inspectionタブの設定を保存する」の項で保存した設定をファイルに出力します。

例 22. ファイル名を入力して保存
export file

ファイル名を入力して保存します。

Inspectionタブの設定をファイルから読み込む
操作方法
  1. File→Import Inspection Status

  2. ファイルを指定して読み込む

Settings→Select Inspection Statusに読み込まれた設定が追加されます。

例 23. Import Inspection Status
import inspection status

ファイルからInspection Statusを読み込みます。
ここでは、「Inspectionタブの設定をファイルに出力する」の項で出力したファイルを読み込みます。なお、ファイルはこちらのリンクの"Inspection Statusをファイルから読み込む"からダウンロードできます。

例 24. ファイルを指定して読み込む
import file
例 25. 読み込まれた設定がSelect Inspection Statusに追加される
added inspection status
Inspectionタブでの設定の変更による表示の更新を任意にする
操作方法
  1. InspectionタブのUpdate TimingにてPause View Updateのチェックボックスを選択する

  2. InspectionタブのUpdate Timing のUpdateボタンを選択して表示を更新 する

  3. InspectionタブのUpdate TimingにてPause View Updateのチェックボックスを非選択にすると、Inspectionの設定の変更とともに表示が更新されるようになる

Pause View Updateのチェックボックスを非選択にすると、Updateボタンを選択しなくても表示が更新されます。

例 26. 表示の更新の保留
pause view update

Pause View Updateが選択されている状態でInspectionの更新をしても、表示が更新されません。

例 27. Inspectionの設定の表示への反映
update view

Updateボタンを選択すると、Inspectionの設定が表示に反映されます。

Cell Lineの色及び太さの変更
色の変更の操作方法
  1. InspectionタブのOptionsのCell Line、"Color"横の四角形部分を選択

  2. 表示されるダイアログにて色を設定する

太さの変更の操作方法
  1. InspectionタブのOptionsのCell Line、Widthの値を変更する

例 28. 初期状態
line default

上図の状態から、Cell Lineの色及び太さを変更します。

例 29. Cell Line Colorを設定する
set line color

InspectionタブのOptionsのCell Lineの"Color"横の四角形部分を選択し、表示されるSelect Colorダイアログにて、色を選択します。
ここでは、赤色を選択しました。

例 30. Cell Line Widthを設定する
set line width

InspectionタブのOptionsのCell LineのWidthを変更します。
Widthを8に設定に変更し、Cell Lineが太くなりました。

Linearize High-Order Elements適用範囲のオプション追加

Linearize High-Order Elementsを適用する範囲を、すべて/表示中/非表示中のCellに適用できるようになりました。
なお、このチュートリアル内で使用しているサンプルファイルは こちら のリンクからダウンロードできます。

操作方法
  1. Tools→Linearize High-Order Elements

  2. Linearize High-Order Elementsの適用範囲を選択します

例 31. Linearize High-Order Elementsの適用範囲の選択
linearize high order elements origin mesh

上図のように、High-Order Elementsが適用されたメッシュにLinearize High-Order Elementsを適用します。このメッシュはこちらのリンクの"Linearize High-Order Elements"からダウンロードできます。

例 32. Linearize High-Order Elementsの適用範囲の選択
linearize high order elements select option

Linearize High-Order Elementsの適用範囲を選択します。ここでは、Visible Cellsを選択します。
下図のようなダイアログが表示されれば成功です。

linearize high order elements success
例 33. Linearize High-Order Elementsの適用後
linearize high order elements get

Linearize High-Order Elementsの 適用後、上図のように表示されていたCellのみLinearize High-Order Elementsが適用されました。

Origin Cell Reference機能の追加

Set Origin Cell Referenceは、Tools→Set High-Order Elementsをメッシュに適用するときに使用します。
従来はメッシュをEdit→Subdivideで分割してから、Tools→Set High-Order Elementsを使用していました。 この時、Subdivideする前のCellが1つのCellとして処理されます。
これに対し、Set Origin Cell Referenceは既存のメッシュに対してN^3個のCellをまとめて1つのCellとして、Set High-Order Elementsを適用できるようにします。
なお、このチュートリアル内で使用しているサンプルファイルは こちら のリンクからダウンロードできます。

Origin Cell Referenceを設定する
操作方法
  1. Tools→Set Origin Cell Reference

  2. Number of N × Nに1つのCellとしてまとめるCellの数の3乗根を入力します

  3. OKを押して適用します

例 34. Origin Cell Referenceの選択
select set origin cell reference

12*12*12のhexahedronのCellで構成された立方体メッシュにOrigin Cell Referenceを適用します。このメッシュはこちらのリンクの"Origin Cell Reference"からダウンロードできます。
Tools→Origin Cell Referenceを選択します。

例 35. Number of N × Nの指定
input cell num

Number of N × Nに3を指定して、OKを押します。
Set Origin Cell Referenceに成功すると、下図のようなダイアログが表示されます。

success set origin cell reference
例 36. Set High-Order Elementsを適用
select set high order elements

Tools→Set High-Order Elementsを適用します。

例 37. 確認する
origin cell reference shrink

Propertyタブのshrinkを有効化すると、High-Order Elementsが適用できていることが確認できます。

Origin Cell Referenceを解除する
操作方法
  1. Tools→Reset Origin Cell Referenceを選択

ダウンロードリンク

このページのチュートリアルで使用されているサンプルファイルは以下のリンクからダウンロードできます。

メッシュをPolyhedralメッシュに変換する(2D)

2D_tri_cylinder.qmf

メッシュをPolyhedralメッシュに変換する(3D)

3D_tetra_cylinder.qmf

Inspection Statusをファイルから読み込む

test.qis

Linearize High-Order Elements

high_order_cube.qmf

Origin Cell Reference

12_cube.qmf